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沖縄銀行元頭取「未来経済都市沖縄」安里昌利著

安里昌利社長

沖縄銀行元頭取「未来経済都市沖縄」安里昌利著
沖縄の未来を知りたい人は是非読んでください。
沖縄銀行元頭取、現在は那覇空港ビルディング(NABCO)の社長に就任。
そんな、安里昌利社長のお話を関東沖縄県経営者協会の定時総会時の講話で伺うことができました。

未来経済都市沖縄

アジアのダイナミズムと沖縄経済の展望
~これからの30年~

人口推移、GDP、コンテナ取扱個数などの増加予測を見る限り、これからの中心はあきらかにアジアであることは間違いありません。
100年ごとに世界の中心が変わっていることも承知の事実。
19世紀はヨーロッパの時代、20世紀はアメリカの時代、そして21世紀はアジアの時代になるのです。
そして、その中心になることができるのが「沖縄」です。
南海の孤島からアジアの中心へと変わるチャンスが今やってきています。

沖縄国際物流ハブの強み

東アジアの中心に位置する地理的優位性が20億人の巨大マーケットを取り込みます。 中国13億人、アセアン6億人、日本1.3憶人そのマーケットまで沖縄からだと4時間圏内。 そして、那覇空港は現在24時間対応を可能にし貨物のハブ空港としての動きも活発化されてきています。

沖縄県人口増加計画

沖縄県の見通しよりもはるかにはやいスピードで人口が増えています。 現在、140万人も人口も2035年には154万人いう予測をしていますが、そこは自然増+αを加味した数字で 現実的には、離島での建築開発がどんどん進んでいくと本土からの移住者が増え、海外からの労働移住なども増えることを考えると 正規に住民登録している人口も160万人を超えることもあるのでは? 増えた人口が産業を支え、沖縄の発展のベースになることは間違いありません。

増え続ける観光客と、ホテル客室

ハワイの観光客数を抜いたことは以前にも記載しましたが、沖縄県コンベンションビューロでは 下記のように観光客が増えていくと予測しています。

万人 万人
2010 571 2021 1,200
2011 553 2022 1,244
2012 592 2023 1,291
2013 658 2024 1,342
2014 717 2025 1,396
2015 798 2026 1,455
2016 877 2027 1,519
2017 950 2028 1,588
2018 985 2029 1,662
2019 1,029 2030 1,742
2020 1,148    

途中いろいろなことがありかもしれませんが、過去10年の推移を当てはめていくと、2030年には1,742万人が来島することになります。

世界の一流ホテルが次々にオープン

その増えた観光客を受け入れるホテルなどの宿泊施設も、建設ラッシュが続きます。
7月26日にハワイのハレクラニホテルが、恩納村にオープンします。
そして、12月には国際通りの旧国映館跡地に、台湾で大手のセメント会社・嘉新水泥が建設を進めている「ホテル コレクティブ」がオープン予定。
2020年以降もみなさんが良く知っている有名がオープンします。
2018年12月時点で開業・増設予定のホテルは、52施設、約9,716客室(未定は除く)。さらに、小型の民泊施設が増え続けると、受け入れ態勢は万全だといえます。

安里社長は、現在那覇空港の代表に就任され、増え続けるお客様と荷物の「入口」を使いやすいものにしてより多くの方々に利用してもらえるようなアイディアをどんどん出していっていただけるということでした。

ここからは私感ですが、このようにアジアの中心になっていくために今一番やらなければならないことは何かを考えてみました。

語学力強化予算

アジアの中心にいて、話す言葉は「うちなーぐち」と「日本語」では残念ながらお土産も売ることはできません。
公設市場のオーナーは、いち早く中国語や韓国語を話せる人を雇いました。
そして、やってくる観光客相手にどんどんビジネスをすすめました。
「人を雇えばいい」という考えもありですが、ここは沖縄県がバックアップして「語学教育予算」を取るべきだと思います。
沖縄県の学校はすべて3か国語は勉強する。くらいのことをやっても損はしないと思います。
さらに、働いている人たちでやる気のある人は無料で語学を習得できるチャンスを作るなどして学べる機会の予算を取るべきだと思います。
ちなみに、日本一早くインバウンド政策を打ち出したのは「富士山五合目」の観光協会だったと思います。
五合目のおばちゃんたちは、英語はもちろん、中国語、韓国語、インドネシア語、フィリピン語、タイ語、等々の言葉を習得しています。
どこかが何かの予算をつけたということではありませんが、自ら語学を習得し、商売につなげていったのです。

ナイトマーケットの開催

台湾に行ったら「夜市」に行きます。 タイに行ったら「タラートロットファイ・ラチャダー」に行きます。 香港に行ったら「テンプルストリート・ナイトマーケット」に行きます。 沖縄でも瀬長島のサンセットパークにて、「瀬長島夜市」を開催していますが、もっと大きな規模の夜市を開催すべきだと思います。 世界中の人がこの「夜市」で日本を食べつくすぞ!というくらいのイベント。 例えば、毎月第3火曜日、水曜日は「沖縄大夜市祭」ということで、各地から送迎バスを出すくらいの大規模イベント。 全島エイサー祭りなどのお祭りもありますが、それよりもっと頻繁に行えたら名物になるのでは? と思います。

まだまだ、たくさんできることがあると思います。 みんなの力で沖縄をどんどん盛り上げていきましょう!!

安里昌利社長と池田社長
ソーシャルバンクZAIZENは財全GROUPです。
関東沖縄経営者協会には代表に池田が参加しました。

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